R5一級建築士製図試験「図書館」を終えて感想まとめ記事

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一級建築士合格への道

ども~~タニで~~す。

先週の日曜日(10/8)今年の製図試験を戦って参りました。
同じく製図試験に臨まれた皆様、本当にお疲れさまでした!
製図試験が終了し、これから12/25の合格発表までモヤモヤした日が

続きますが・・・・

「もうこのモヤモヤ感にどっぷり浸っていきましょう」

(と言いつつどうにかして欲しいこのモヤモヤ感・・・(笑))

エックス(旧Twitter)ではいろいろと情報が飛び交いますが
やっぱり、試験元しか分からないですからね。詳細は。

ひとまず、いろいろ煮え切らない気持ちもあるところですが・・・・

毎年恒例となっております???、今年の製図試験での失敗談や、
感じたこと、反省そして自分の計画などなどを発表し
自分なりの総括をして参りたいと思います。

「やらかしは誰にでもある」という事で一緒にモヤモヤ感を
共有しながら少々のお時間お付き合いくだされば幸いです!

それではスタート!!!

R5製図本試験、「図書館」の感想

大まかな特徴

今年の課題図書館

皆さんはどうだったんですかね~?建物の構成的に。

私は理解しやすかったんですよね「図書館」
「何となくイメージがつく」みたいな感じで。

昨年や一昨年より、なんか利用のされ方が単純に感じて
意外と取っつきやすかったというのが今年全体の
感想なんですが。

でも、本試験は、さすが試験元!
自由度バリバリで攻めてきましたね!

(3)要求室等の部分ですが、部門構成が無いというのは過去の本試験で
あったのかな?  私は存じ上げない・・・

ま、部門構成が無いと言ってなまらビックリしたという
訳ではありませんでしたが「自主室やワークルーム、展示スペース、
セミナールーム」をどのようにまとめたらよいのか、この辺は少々迷いました。

これは、製図勉強での添削課題ではない本試験ならではの味わいですよね。

今、本試験課題を見ながら記事を書いていますけど、遠目で課題文んを見ると
ぶっちゃけこのような出題のされ方だと、どの室と、どの室をまとめても
良いように見えてきますね。

それくらいやっぱり自由度が高い

後は、管理系の諸室がいつもみたいな要求ではなく
必要な室」を適切に設けるとなっていましたね。

2.建築物の(2)と3.計画の要点等(1)①で「ユニバーサルデザイン」
計画が求められました。
ユニバーサルデザインも初めてなのかな・・・?

バリアフリー? ユニバーサルデザイン???

あの緊張感の中で試験課題として初めて目にするユニバーサルデザイン。

「試験元は何を求めているんだろう?」

フワフワとつかみどころのない課題文を
読み進めていた自分を思い出します。

今年の製図試験難しかったの?

私は今年の製図試験、難しかったと思います。

難しかったと言っても今までのように、「ゾーニングや動線を
きっちり計画させる」、「建蔽率がキツイ」、「敷地が小さい」など
とは違い、何といいますか・・・・

広い机の上に考えさせるポイントを何個も散りばめ用意している感じがします。

冒頭でもお伝えしましたが、「図書館」は私たちの身近にある
公共施設なので、何となくどういった建物なのか構成がイメージできる。

その上で試験元は、建築計画、構造計画、設備計画、法規、空間構成等を
突っ込んだ形で、私たち受験生に聞いてきたのではないでしょうか?

いつもより突っ込んで、クエッションを多く散りばめて。

そして、試験元は知っている。私たち受験生がどのように
計画してくるのかを・・・
南側に何を計画してくるのを知っている。その上で北側斜線。

これが、一級建築士製図試験。

R4の製図試験についてはこちらの記事で書いております。
よろしければご参照くださいませ↓↓↓↓

R4一級建築士製図本試験を終えて「感想」と「失敗談」

R5製図本試験、図書館のモヤっと感

エックス(旧Twitter)でもいろいろと投稿されていますが、
東側にある公共駐車場からのアプローチをどう考えるのか?

今年の課題では、図書館利用者の駐車場とサービス用駐車場は
この東側の公共駐車場を利用するという設定になっておりました。

でもアプローチを検討する段階で道路を見てみると
「南側の道路に歩道が無い」!

どうやって公共駐車場に車を止めた利用者が本施設に
アプローチしてくるのか?

管理系の人はどうやってアプローチしてくるのか・・・?
東側の隣地境界線には植栽もある。

この部分は悩みますよね。
私も「なんだこれ?」っと思いました。「どうすんの???」

ややしばらく考えましたね、
東側駐車場からのアプローチどうしよう?と・・・

出だした答えが。
「東側公共駐車場から利用する人(管理も含めて)のアプローチは
考えない」でした。

決め手となったのが、1.敷地及び周辺状況(4)所有者及び管理者の部分です。

本敷地と図書館の所有者及び管理者と公園と公共駐車場の所有者、管理者とは
異なると書いてあります。

この文章を読んでそれぞれ、「所有者、管理者」が違うのであれば
勝手にアプローチは出来ない、これ以上考えても答えが出せない。
時間が限られている。

そもそも、このように書かれているという事は、試験元は
この東側アプローチに関して関心が無い。

このように判断をしました。

敷地図を見ると確かに、東側からのアプローチはどうするのか?
という事なり、なんだこのモヤっと感・・・・

ある意味、製図試験ぽいなと・・・・感じます。

でも試験元は、東側からのアプローチが必要であれば何らかの
要求をしてきているんでしょうね。

という事で、私のアプローチは西側オンリーとなりました。

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R3の製図試験についてはこちらの記事で書いております。
よろしければご参照くださいませ↓↓↓↓

R3一級建築士製図本試験「集合住宅」ガッツリやらかしました発表会!

一級建築士製図「集合住宅」【読み取り対策と反省】のブログ

R5製図本試験、図書館 スパン割り、階高と階振り

まずは、R5製図試験エスキス、そして復元図をご覧くださいませ。

こんな感じです。

スパン割り

ウツワの検討をする際に想定スパンを悩みました。
エスキスで一番時間をかけたような気がします。
それくらい悩みました。

建蔽率、容積率から考えると42m×28mの3層は計画できる。
でもこのウツワでいくと東側をへりあき2mで計画しても
西側のへりあきが4mとなり車椅子使用者用駐車場が計画できない。

6mスパン併用でいくか???
それとも北西側のウツワを削って駐車スペースを確保し
7mスパンでいくか???

「でも、建蔽率、容積率からみるとウツワを削る必要ないんだよな?」
「ウツワを削るとプランが難しくなる」

こんなやり取りがしばらく続きました。

多分、多数派になるであろうY方向8mスパンの計画は
私には想定できませんでした。

この「計画の引き出しが必要な時に出せない」
これは反省材料の一つです。

スパン割で合否な決まらないと思いますが、やっぱり計画が
難しくなってしまいますよね。どうしても。

何でこんなに、建蔽率も、容積率も余裕がるのにウツワを削らないと
ダメなんだ???

こんな煮え切らない気持ちがありましたが、時間との勝負もあるので
決心して、7mを想定スパンとしウツワを切り欠く計画で進めました。

多分、ウツワを切り欠いて計画された方は相当少ないんでしょうね。
試験が終わって1日が経過しても気付きませんでしたよ。
少数派だって・・・・

本当、怖いですね。先入観や思い込みって。

階高と階振り

階高は各階ともに4mで計画しました。
なので、3.7m以上の高天井(200㎡以上)が求められた一般開架スペースは
2階に計画し3階の一部の床をくりぬく抜くことで高天井を計画しました。

1階には図書館の顔となるように児童開架スペース、3階に企画展示スペース
セミナールーム自主室等の100㎡以上で要求された室を
まとめて計画したという感じです。

なんか、資格学校のプランを見ると1階に企画展示スペースや
セミナールーム等の100㎡以上で要求された室を計画されていますよね。

私は今年の製図試験課題を勉強する中で、企画展示スペースや
セミナールームなどの諸室は図書館機能の付属要求室と考えていました。
あくまでもサブの機能サブ

図書館に来る人は何をメインにやってくるのか?
「本を借りにやってくる」若しくは「本を返しにやってくる」

それであれば、1階に一般開架か児童開架を配置したほうが利用者にとって
便利ではないか?!と考えました。

そして、要求されているボリュームから児童開架スペースの方が
一般開架スペースより計画しやすそう!

そんな感じで、大枠のボリュームを決定したという流れです。

しかしながら・・・・

設計条件や計画の要点等で、多世代の事について書かれており
この辺がどのように影響してくるんですかね?
何とも抽象的に感じる部分です。

今年の計画の要点等を改めて見るとプランとの整合性
いつも以上に問われてきている感じがします。

でも・・・・これ、冷静に考えれば「当たり前」ってなりますね。
言っていることと実際に計画したプランの整合性ですから。

試験元からすれば・・・! 当たり前・・・・ってか!

R5製図本試験、図書館 俺のミス

大きいか小さいかは別として誰もがミスを抱え合格発表日までの
2か月間を過ごす。😢

6時間半という制限時間で検討できる時間としては
2時間~3時間・・・・

試験が終了し時間を追うごとに気付くミス、ミス、ミス

そして、ミスが発覚し後悔する気持ち・・・・

あの緊張感の中で目一杯やって検討を見誤ったのであればもう仕方がない。
お客様に怒られても・・・・

今ある自分の実力を全部出し切った。

今ある自分の限界。

俺のミス

  1. 東側最小後退距離未記入
  2. セミナールーム 移動間仕切りを稼働間仕切りと記入
  3. ゴミ置き場計画忘れ
  4. 閉架書庫 集密書架計画適当
  5. 一般開架スペース 高天井部分大梁はね出し4.5m(重症)
  6. 塔屋 断面図幅5mを3mで作図
  7. 乳幼児連れに配慮した室等を適切に計画 託児室としてしまった

試験元が添削すればもっとあるんだろうな。
でも、6時間半真剣に戦った私の結果です。

何ではね出し4.5mとしてしまったか・・・・

何でゴミ箱の計画を忘れてしまったか・・・・・

私の限界です。

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R2の製図試験についてはこちらの記事で書いております。
よろしければご参照くださいませ↓↓↓↓

令和2年 一級建築士製図試験不合格 今の【エスキス】を見直して原因を追究する。

R5製図本試験、図書館 高さ制限について

今回、ビックリ玉として北側斜線が出題されました。
北側に公園が設定されており緩和規定と錯覚して
北側斜線に引っ掛かったという受験生も多いようです。

今後この北側斜線が出題されるのか分かりませんが(1種2種中高層)
試験元の法規に対する気合が感じられます。

北側に公園ですからね・・・・緩和と勘違いしそうな公園が。

でも、冷静なってみるとこうなるんでしょうね、周辺条件は。

二種中高層、図書館と公園はセット⇒公園北側。

今回ビックリ玉として北側斜線が出題されましたが
今後はほとんどの受験生が北側斜線について
対応できるようになりますよね。

それは何故かというと!

北側斜線は、緩和規定が少ないので逆に理解しやすい。
水面、線路、高低差緩和それぐらいでしたよね。

同じ高さ制限でも、道路斜線は緩和規定が多い。
だから逆にややこやし。

敷地に道路はつきものなので道路斜線は必須。
(試験元が設定を外せば別ですが)

道路斜線は今後も、私たち受験生にとって切っても切り離せない
受験対策項目。
その都度、正確に検討できているか確認していかないとやられちゃいますよね。

北側斜線でなんてもうビビらないですけど、道路斜線は
毎回ビビる。これくらいで丁度いいような気がします。

試験元は私たち受験生がどのような計画をするのか知っている。

道路斜線を当てさせるくらい、お茶の子さいさい。

(今年の製図試験でも屋上設備スペースの取り扱いはどうなっているのか?
個人的に気になっております。)

まとめ

過去何度も製図試験を受けてきましたが、今回が一番納得いく形で
試験を終えることが出来ました。

結果はどうあれ、今まで勉強してきたことをぶつけ
チャレンジできたことに満足しております。

数年ぶりに復元図と記述を書いたので、後はボチボチ
時間を見ながら今年の製図試験について自分なりの
考察をしていこうと思います。

少し休憩。

目指せ一級建築士!

コメント

  1. labi より:

    コメント失礼します。
    図書館の復元図において、ハト小屋からの冷媒管が取り込まれてくるかと思いますが、3階平面図、2階平面図に空調用PSが見当たらないように思うのですがいかがでしょうか?

    • タニ より:

      labiさん
      初めまして。
      空調用のPSは意識しておりませんでした。減点になっているかも知れませんね。

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