ども~タニで~す。 (前回のブログはこちらから)
一級建築士製図試験でどれだけ空間構成ができていても【構造】でシクったら、ほぼ・・・ランク4
何かが起きない限り、限りなくランク4ですよね。
何かが起きない限り・・・ランク4
プランニングで集中するあまりに、構造でやらかしたって経験、結構ありませんか?
1/400を書き終えて、さぁー作図に取り掛かろうとしたら、あれなんか変・・・とか
作図を書き終えて最終チェックをしていたらやらかしてしまってるとか・・・
ま~ありますよね~ あってはならないんですけど・・・
今日はちょっと【構造計画】でやらかしてしまったらどれだけ空間構成、空間構成といっても
空間構成が吹っ飛んで行ってしまいますよ!ってなことでプランニング中にやらかしてしまう構造計画の注意ポイントについてまとめていきたいと思います。
プランニング中の構造チェック項目1
岡立ち柱
よく大空間では無柱空間が要求されますが、この場合スパンを飛ばして梁をかける時にPC梁を採用するのが一般的だと思います。
このPC梁の上(梁の上)に計画してしまうのが【岡立ち柱】!! 要注意!!!
ヒグマ出没注意!!!(笑)
わかっちゃいるけどやってしまう・・・
そんな、岡立ちなんてやらないですよと思っているあなた!!!
本当に大丈夫ですか・・・・???
かくいう私も自分はやらないと思っていたので。
でもやっぱりやってしまうんです。いろいろと「あ~でもない」「こ~でもない」と考えながらまとめる中で、違うところに注意が行き、いつもは大丈夫なところも、その課題、課題でなんで
こんなところでっていうことが起きるんですよね~ 製図試験って・・・
特に大空間で無柱空間を要求された場合、上部の階が同じ形状で吹き抜けだったときは、それほど岡立ち柱はやらないと思うんですが、上部の階で要求室が乗っかる場合にやってしまうんですよね~
こんな感じで↓↓↓
私が実際にやってしまった失敗例ですが、お分かりになりますでしょうか?
3階のセミナー室(北東側)の柱が岡立ち柱となっています。
多分、無柱空間の上部が同じように吹き抜けだった場合、岡立ち柱は注意すると思うのですが
今回私がプランした場合のように一部だけPC梁の上部に要求室が乗る場合、いつもと同じ感覚でやってしますと岡立ちをやってしまします。
プランニングの最中は、総合的にいろいろなことをまとめようと頭の中では考えているので、
違うところに意識を向けて集中していると、こういった想定外のミスも起こってしまいます。
立体のイメージって本当に大切だと思います。
プランニング中は平面的な感覚になってしまうので・・・
対策としては、やっぱり柱を計画してはダメなところに✖印をつけることだと思います。
初歩的なことですがこれができるかできないかでランク4です。 怖い・・・・
本試験の時はいろいろのことと戦ってますからね~
こんな初歩的な対策でまずはランク4回避です!!!
プランニング中の構造チェック項目2
梁のはね出しと片持ち梁
先ほどの話の続きにもなりますが、同じく無柱空間の場合ですね。
無柱空間でスパン割のフレームでプランができればよいのですが、さすがは一級建築士試験!!
そうたやすく卸さない場合があります。↓↓↓
またまた、恒例となりつつある私の失敗例です。 (´;ω;`)
3階に計画した屋上庭園の北側方向の間口が8m+4mで12mとなり南側から2スパン目のちょうど中間となりアトリエc上部の屋根が【はね出し】の計画となります。
1/400のプランが完成してチェックをしている最中に気づきました。
何が問題かって、例えば、例えばですけど、この計画がはね出しでも大丈夫だったしても
はね出しになっているということがプランニングの最後の最後まで気づけていないということです。
ちょっと自分に腹が立ちました・・・・( ノД`)シクシク…
気持ちを切り替えて、こういった場合どのような方法があるかと試験元が発表している標準回答例を見てみると、R1標準回答例②の3階、屋上庭園の北側にP柱のような計画がされています。
はね出しの対策としては、まず、無柱空間や吹き抜けを要求された場合で柱割に合わずスパンを飛ばす場合は、はね出しになると考えてプランを進めるということだと思います。
そしてはね出しの場合は片持ち梁の長さが基本2.5mまでは許容されているので
(私が教わっているところでは)
その中で上階をプランニングできないか検討してみる。
7mスパンでプレールームが150㎡もしくは250㎡を要求された場合はね出しになりますね。
今回の私の失敗のように3階の屋上庭園等で150㎡の場合、はね出し注意報発令です。(笑)
はね出し注意報発令でランク4回避です!!!
プランニング中の構造チェック項目3
3つ目としてはコアです。
プランがある程度まとまったと思い、眺めてみると【コア】が上下階違う位置にあるという
経験はないでしょうか?
階段を動かさずに、すんなりプランがまとまればいいんですが、これまた一級建築士の製図試験ですから
そうは簡単に問屋は降ろしてくれません。
いろいろ悩んで階段を動かし、時には階段とエレベーターを分離させてる間に、いつの間にか
上下階でコアの位置が違う・・・・
なかなか、コアを動かしたからと言ってその階のプランの途中にほかの階のコアだけを動かすこっとてできないですけど、その階のプランの区切りがついたときに他の階のコアを動かすといった意識は必要だと思います。
そのほかでいうと、スパンを6コマから7コマに変えたときなんかはその時点でコアは合わせておいたほうがいいと思います。
コマの変更で上下階のコアがずれているってことがないように。
コアを合わせてランク4回避です!!!
プランニング中の構造チェック項目4
4つ目のチェック事項は屋根です。
3階の計画で要求室のボリュームに合わせるためにウツワを削ることがあります。
道路車線なんかでもウツワを削られる場合がありますが、このウツワを削ったその瞬間に
【ヤネ】と書く癖をつけておけば対応できると思います。
ウツワを削る→ヤネ ウツワを削る→ヤネ ウツワを削る→ヤネ。
これを唱えてランク4回避です!!!
プランニング中の構造チェック項目5
構造チェック最後の項目は、吹き抜けが吹き抜けているか?です。
稀なケースかもしれませんが、エントランスホールに吹き抜けが要求された場合です。
その時に、1階のエントランスホールに通常便所を計画しますが、この便所が予定通りに
納まらず、空いているスペースり入れようとした場合、便所の一部が吹き抜けの中に入ってしまっているというケースがあります。
こういった場合は、1/400の時にも気付かず、作図中に気づくというケースが多いと思います。
作図中の修正が必要となることから、作図時間も予定通りに終了できない可能性が出てきます。
そのほかにも、先ほどのコアと同じように上下階、同じ位置にあるか、風除室上部に吹き抜けを計画した場合、吹き抜けの要求面積は確保できているかなど、注意して進めなくてはならない点が
多いと思います。
吹き抜けが吹き抜けてランク4回避です!!!
まとめ
作図のチェック事項は皆さん対策をされていると思いますが、課題文に載っていない構造や
プランニングの整合性などのチェック事項は本場の超緊張状態では見落としがちになるので
作図のトレーニングを行いながら、チェック動作のトレーニングも併せて行っていきたいです。
目指せ一級建築士!
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