【事務所ビル】R4一級建築士製図本試験を終えて「感想」と「失敗談」

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一級建築士合格への道

ども~タニで~す。

先週の今日、一週間前は製図板を抱えてドキドキ、そわそわ
一年間の集大成、一級建築士製図本試験でした。
本当に本当にお疲れさまでした!

試験前は、この試験が終わったら思いっきり「遊んでやろう」とか
今まで出来なかったことを、あれやこれやと思いながら
試験後の解放感を楽しみにしておりましたが、、、

皆様いかがお過ごしでしょうか?
先週思い描いていた解放感を感じておられますでしょうか・・・・?

私はと言いますと、  何とも・・・
毎年来る定番のモヤモヤ感そしてこれまた定番のやっちまった感
そして安定の勉強依存症(笑)

こんな感じで解放感とはちょっと違った一週間を過ごしておりますが、
ま、大体の受験生は私と同じではないでしょうか・・・・

あ、違う?  あ、すいません。(-_-;)

でも、皆さん、今年の製図試験どうでしたか?
難しくなかったですか?
ビックリ玉がいろいろありましたよね。

私が今年製図勉強でお世話になった塾の先生が言っておりました。

「過去ベスト3に入るくらいの難しい試験だと思う」と。

では、そろそろ本題に・・・

「モヤモヤ」した気持ちを抱えながら「モヤモヤ」した
感じで「モヤモヤ感」に突っ込んでいきたいと思います。(笑)

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R4一級建築士製図 俺のエスキス

まずは、失敗談に行く前に私の製図本試験のエスキスを紹介します。
かなりやらかしてしまっているんで合否の結果については私自身
自分で察しております。 それを踏まえて紹介します。

右側が実際に作図したプランですが、東はへりあき4mとして屋外テラス席の
スペースを確保し西側はへきあき2mとしました。

南北方向のへりあきは3mずつ取り平面の骨格を42m×26m
6×4スパン、階数は5階建て。  かなり少数派です。

道路斜線のことを考えたら5階か?ってなりましたね。

階高は、4階まで各4m、最上階の5階は3.5mでこれにパラペットの高さ
0.6mとGL+0.1mをプラスし塔屋を除いた高さを20.2mで計画しました。
(何となく5階建てが良さそう・・・・)

チョット道路斜線高さの計算を間違えました。

最小後退距離を壁面からではなく、なぜか庇からと勘違いしてしまいました。

これも製図本試験の魔力・・・ 普段注意しているところでミスを犯す。

今回は、ひとまず安全側で道路斜線の制限内で計画しているので
問題はないと思いますが、「何やってるのかなァ~」て感じです。

モヤモヤレベル 1

俺の失敗談

それでは、実際にやらかした失敗談です。( ;∀;)

車いす駐車場のスペース3.5mを確保できなかった。

へりあきを北と南どちらとも3mで計画したのでエスキス段階では
1階南西側に計画したコミュニティーホールの前をピロティとして
2コマ確保し、車いす駐車場のスペースとしたのですが・・・

作図中にピロティ内のが邪魔になるのに気付き、これはまずいと思い
いろいろ迷った挙句、どうにもこうにもならず北側のへりあき3mに
車いす駐車場(KP)をとってしまいました。

これだけで、かなりの大減点、若しくは一発アウトもあるのかな?
一発アウトは無いかな・・・?

そんな感じのモヤモヤ感です。 もう逆にモヤモヤ感は低い。

モヤモヤレベル 2

無柱空間とPC梁の計画

これも作図中に気付き修正した部分なんですけど。 ( ;∀;)

南西側にピロティ駐車場スペースとして2コマ×1コマを確保し
その奥にコミュニティーホールを配置したのですが、
上階(基準階)の貸事務室Aと1スパンずらして配置したため、
コミュニティーホールが無柱空間であることから
貸事務室Aの床を支えるPC梁が架けられないという事態が
発生しました。

ううぁ、今年もやっちまったな。上下階のミス・・・」
「どうしよ?」
「コミュニティーホールを一コマ南側にずらしてピロティを小さくしよう」

その結果、先ほどの話につながるのですが、ピロティ内に計画していた
駐車場スペース自体が確保できなくなり渋々北側にもっていきました。

下階が無柱空間で上階のPC梁が架けられないという事態は初めて経験しました。
そして、一部だけの修正で済めばいいのですが他のところまで影響が
及んでくる。

(あれだけ、上下階の不整合注意していたのに・・・)

モヤモヤレベル 5

屋上庭園の外壁側が無柱

今回、最上階に屋上庭園が求められていたのでその下の階の
貸事務室にPC梁を計画していたことから屋上庭園側の
外壁が一部無柱となってしまった。

これ、結構多いですよね????

私が受講していた塾の先生のプランもこのようになっており
「今年のこの課題文設定で外壁側が一部無柱になるのはしょうがないんじゃ
ないか」と言っていました。

私もそう思います! 同感!!!!

減点るなら勝手に減点してくれってな感じです。

ただ、エスキス中は結構悩みましたね~
何とかかわす方法、プランニングは出来ないものかと。
塾では基本、外壁側の無柱は避けるようにという指導があったので・・・

最終的には、これでいこうと決めて進めたので、この部分については
後悔はしていません。(実務的にどうなのかな?)

試験元がどのように判断するのかがモヤモヤ感ですね。

ということで、モヤモヤレベル 3

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作図はいっぱい練習したいけど製図用紙の金額が・・・・

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すいません!6×4スパンの少数派です。

今回の多数派、合格プランとみなされている方の平面計画は
6×3スパンなんですね。
敷地の奥行きや道路斜線、階数などを考慮したらそうなるんですね。

私はそうなりませんでした。

それは何故か? こちらです。

最上階のシェアオフィスを計画する際、床面積の要求には500㎡以上と
ありますが、実際どれくらいの広さが無いと貸室が納まってこないのか
分からなかったので、1/200で割付をしてみました。

この部分、かなり悩んで時間がかかったんですが・・・

「6×4スパンででやるとどうしても基準階のボリュウムが余る」
でも、「シェアオフィスの貸室の割付をやってみるとどうしても
6×4スパンが必要になりそうだ。」

そんなこんなで

「貸室どうやって確保するのよ?」

歩行距離、重複距離ヤバイべや

こんな状況の繰り返しでした。

そして、6×4スパン。

基準階のボリュウムが余るのでかなり広い10人程度用の会議室
出来上がりました。

正直、これが私の製図本試験の実力です。これが今現在の実力です。
こういう風になってしまう。 納得しています。

モヤモヤレベル 0

どっちなんだ!!!3000㎡以上問題???

これTwitterでかなり呟かれていますよね。

貸事務室ABの床面積の取り方、考え方。
基準階の共用部等も含めて3000㎡以上なのか、それとも・・・
貸事務室ABの床面積だけで3000㎡以上なのか・・・・?????

大手資格学校の講評では貸事務室ABの床面積だけで3000㎡以上を
確保して計画した受験生がほとんどだそうですね。
基準階の共用部等も含めてだと判断して計画をした人は約1割とのこと。

私は最終的に少数派の「基準階の共用部も含めて3000㎡以上」と判断して
計画しました。

「うん?あれ?おかしいぞ?」とエスキスの最終段階の
床面積計算をしている時に[貸事務室ABの床面積の合計を記入する]という
いつもない要求があったので「もしかして?貸事務室ABの床面積だけで
3000㎡以上っていう事か?」ってなってチェックをかけたんですけど

ここで一発、床面積の計算ミスを犯してしまいます。

貸事務室ABの床面積計算をする際に一部重複して床面積に足してしまい
貸事務室ABの床面積で3000㎡以上確保できているという認識で
そのまま間違った床面積を記載してしまいました。

実際は、1フロアの貸事務室ABの床面積=924㎡
2階から4階までが基準階=924㎡×3=2772㎡となり
貸事務室ABの床面積だけで3000㎡以上は確保できていない事になります。

そして、かなり手こずった作図も何とか書き終えることが出来
チェック時間も大して確保できない中、面積表のチェックをしていた所
貸事務室ABの床面積が3000㎡以上でない・・・事に気付きました。

「やばい!」とは思いましたが、「確か?」要求室の床面積の書き方が
いつもとは違う。「確か、基準階全体ともとれる書き方がしてあった!?」

そう思い、冷静さを取り戻しながら課題文を何度か読み返し
この書き方であれば、基準階の全体で3000㎡以上とも読めるとの判断で
貸事務室ABの床面積を改めて記入し直しました。

製図試験終了まで残り時間10分ぐらいだったともいます。

私の今回のプランは、5階建て、貸事務室ABの床面積3000㎡以下なので
かなりの少数派であることは重々承知です。

ただ、この3000㎡以上の試験元の発表がどうなるのか?

かなりのモヤモヤ感です。 モヤモヤレベル 10(MAX)🔥🔥🔥

R4一級建築士製図本試験を終えての感想

今年の製図本試験は今まで受験した中で一番自由度が高く
難しい試験だったと思います。
自由度が高い分簡単という方も居られるみたいですが。

毎年遭遇するビックリ玉。

今年は「階数が自由」「杭基礎を想定した地盤断面図」
「床面積が適宜以外全て以上」の要求、要求図書の表には
「延焼ラインの必ず記入」や「最小後退距離」の記入が
新たに盛り込まれておりました。

そうだ、「基準階が中間階」というのも練習課題では
やってこなかったのでビックリしましたね~

記述では、平面図にペリメーターゾーンの切断位置を示し
断面図を書いて答えるという部分もかなり動揺させられた
ところでないでしょうか。

一級建築士製図本試験を終えて一週間が経ち、改めて試験課題を
振り返ると、やっぱり一級建築士にふさわしい能力が試される
素晴らしいレベルの高い試験内容だなと痛感させられます。

練習課題を解く中で自分の引き出しを増やし、初めて問われる
要求に対応していく。これが試されてるのであって
ここを克服しないとなかなか製図試験の合格は厳し。

そんな思いでいっぱいです。

さすが試験元だなと!

ただ一点だけ今回の製図試験で納得していない部分があります。

それは、要求室の表にある貸事務室ABの「床面積」の部分です。

基準階{2階から最上階の直下階}の合計3000㎡以上

これはどういう意味でしょうか?基準階の共用部も含めて
3000㎡以上を確保しその上で貸事務室ABを計画すれば
いいのでしょうか?

それとも、貸事務室ABだけで3000㎡以上を確保し
計画するという事なのでしょうか?

どちらなのでしょうか?

この書き方では判断に迷います。

なぜこのような書き方をしたのでしょうか?
受験生を迷わすためのひっかけなのでしょうか?

貸事務室ABの床面積だけで3000㎡以上を確保であれば
わざわざ基準階{2階から最上階の直下階}の合計3000㎡以上という
記載は必要ないのでは?

もし、「貸事務室ABの床面積だけで3000㎡以上」を確保が試験元の
求めていた答えで、「基準階の共用部等も含めて3000㎡以上」を確保が
試験元の求めていた答えと違い、減点若しくは一発不合格とするならば
完璧に日本語が間違っていると思います。

この文言を読む限りどちらとも正解だと思います。
どちらでも減点は出来ないのではないでしょうか?!!!

むしろ、「基準階の共用部等も含めて3000㎡以上を確保し
貸事務室ABを計画する」という理解の方が課題文の書き方からすると
合っているのではないかと思います。

私たち受験生は、一年間一生懸命勉強して一級建築士を
目指しております。10月の製図本試験を目指して仕事と家庭
その他のことを両立させ、眠たい目をこすりながら毎日勉強してきました。

それは、自分で決めたことだから。

お願いです。

分かりにくい、紛らわしい表現、はやめてください!!!!
これで合否を分けて何になるのでしょうか?

設計する知識及び技能の判断基準になるのでしょうか?

以上、私のR4一級建築士製図本試験を終えての感想でした。

R5の製図試験についてはこちらの記事で書いております。
よろしければご参照くださいませ↓↓↓↓

まとめ

R4一級建築士受験との戦いも終了しました。

今年の製図勉強は前半戦、後半戦ともに山本塾で
zoom講義を受講し山本先生に大変お世話になりました。

私のブログ内ですが、お礼を申し上げます。

山本先生、2年間ありがとうございました。

さてと、次に参りますか、モヤモヤ感を捨てて!

目指せ一級建築士!

コメント

  1. fujihara より:

    こんにちは、私もカド番で2次受けました。
    確かに面積は同感です、念のため貸事務所合計も基準階合計も3000以上で計画してみました。
    私の場合はPC梁の方向を記載し忘れ、私もタニさんと同じような断面図なっていると思うのですが
    PC張りに対し小梁が直交する表現をすべきところを、大梁で書いてしまいまして、、見ようによっては2スパン飛ばしのPCにとられるとアウトだなとびくびくしています。
    いい年を迎えたいですよね

    • タニ より:

      fujiharaさん 
      初めまして! コメントありがとうございます!
      どちらも3000㎡以上で計画したんですね。
      42m×24mかな? 7階建て。
      PC梁もなかなか手強かったですよね。

      私は今年2度目のカド番で、今回で一級への挑戦は
      最後と決めていたんですけど。
      なんか納得いかないんで、もう一週間良い子にしていて
      奥さんの機嫌をうかがいながらアプローチしてみようかなと
      思っています。
      「お願い、もう一回」って(笑)

  2. がる より:

    こんにちは。試験お疲れ様でした。勉強期間中はたまに覗かせて頂きまして、お世話になっておりました。
    面積問題については一時期とても紛糾しておりましたが、逆を考えれば以下の試験的な問題が発生すると思います。
    仮に特記事項が「基準階(2階から最上階の直下階)の合計3000㎡以上」ではなく、単に「3000㎡以上」となっていた場合、「要求室:貸事務室A及びB」の特記事項「合計3000㎡以上」となり、1階及び最上階にも事務室を計画できる、という条件で読み取れると考えております。
    その場合、建蔽率が90%となっていた今回の敷地条件もあり、建蔽率を大きく取り、1階及び最上階にも事務室を設けることで、基準階の事務室面積合計は800程度で納まり、道路斜線を気にしなくて済む5階建ての計画がやりやすくなったのではないかと考えています。とはいえ、もう少しいい記載方法がないものか、とは見ていて思いましたが。

    逆にあまり話題になりませんが、下記点についての解釈が私はいまだにもやもやしております。
    ①エントランスホールの運営時間について
    8時~20時までは自由に出入り可能とし、それ以外の時間帯は通用口から出入りする
    →これはエントランスホールと通用口を直接つなげなければならないのか、そもそもエントランスホールへの立ち入りは常時可能なのか、仮にエントランスホール全域が8時~20時で閉まるのであれば、エントランスホールを介さないと通用口からEVにアプローチできない計画となっているものも結構見られるので、この辺りはどう解釈をするべきなのか未だに悩んでおります。
    一応24Hエレベーターを管理部門及びサブアプローチとして作って提案はしておりますが、あまりきれいな形にはなっていません。
    ②1階のセキュリティゲートについて
    →結構設けている方が散見されるのですが、設けるべきなのか設けないべきなのか未だに分かっておりません。仮に設けると1階に受付がなければどうやって上に入るのかよくわかっていないのですが……。会員制だから問題ないという意見もありましたが、一番最初会員になるときにどうやってアプローチする想定なのか……。それでもやはりセキュリティゲートがある方が正解なのか。この辺りももやもやしております。

    長文失礼しました。お互いいい年になると良いなと思ってます。

    • タニ より:

      がるさん、コメントありがとうございます。
      ときどきブログ見て頂いてだんですね。

      (3)要求室、貸事務室ABの床面積ついての説明は
      かなり不親切だと思います。このような「書き方」で
      受験生を悩ませて何を判断しようといているのか
      理解に苦しみます。(お腹がご立腹ですよ)
      製図試験はよく多数派少数派という分け方がされますが
      この件に関しては、多数派の中にもこのような「書き方」に
      不満を感じている方は多いのではないでしょうか。
      H21年以降従来の試験内容が大幅に見直されその内容の一つに
      「現在の試験内容と比較して、受験生に過度な負担を強いることのないようにする」
      という記載があります。
      時間の経過とともにこの部分が忘れられてきているような気がします。

      ①エントランスホールの運営時間について

      8時から20時までとそれ以降の時間帯の出入り口を分けろという事なので
      建物内の立ち入り等での動線や区画については設計者判断で良いんじゃないでしょうか。

      僕は、レストランを外部からのみの利用としたので、建物内部は事務所部門
      となります。
      20時以降の通用口からEV、エントランスホールなどの人の動きを想像すると
      別にエントランスホールへの立ち入りが常時可能でも問題ないような気がします。
      個人的に・・・

      たしか?作図ではコミュニティーホールの前に管理シャッターを点線表記したと思います。

      通用口⇒管理人室はペアかなと思います。

      ②1階のセキュリティゲートについて

      セキュリティーゲート・・・設けなくても良いんじゃないでしょうか?!
      まず、課題文に「設けろと」ありませんし
      貸事務室などの出入りの際には「認証キーを採用しセキュリティ対策を
      行った。」でも良いんじゃないでしょうかね?!

      以外とセキュリティーについての要求は無かったですよね。
      記述でもなかったと思います・・・
      試験元あまりこだわってないんじゃないでしょうか?
      個人的にそう思います。個人的に・・・

      PS
      先日から学科の勉強を進めてま~す!(笑)

  3. […] (R4製図本試験の内容はこちらのブログで紹介しております↓↓↓ R4一級建築士製図本試験を終えて「感想」と「失敗談」) […]

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