ども~タニで~す!
今日は、一級建築士製図の作図についてなんですが、
みんなさんの作図時間はどれくらいですか?
何時間ぐらいで書けていますか?
それぞれの課題によって多少変化は有ると思いますが
「作図がもう少し早く描けたらいいのに・・・」って
思う事ありますよね。
製図本試験でのことを考えると、チェック時間の違いによって
合否が分かれるかもしれませんし。
〇防とか〇特とか・・・・
今回このブログでは、このような方に向けて記事を描きました。
- 2時間半作図から2時間作図に近づけたい
- 今の作図時間を10分短縮したい
作図ってある一定の量をこなしてくると、大体の作図時間って
決まってきますよね。大体3時間とか、約2時間半とか・・・
作図時間の頭打ちみたいな感じで。
このような状況を打破するために、作図手順とポイントについて
私なりに研究してみました。記事の大まかな内容については
こんな感じです。
- 8つの手順とその流れの中でのポイント
- 作業の明確化、そのポイント3選とメリット
記事の後半では、今回ご紹介する作図手順で実際にタイムアタックを
行った結果についても触れています。
今の作図手順などを見直して、今よりも10分余裕をプラスしませんか!
それではスタート!
今回の画像や動画の中で使用している作図用紙はこちらです。
一枚当たりの単価が安いので金額を気にせず作図練習が出来ますよ!
こちらのブログで詳しく紹介しております。
速く書くためのポイントと手順その一 (通り芯と柱)
赤いフリクションと、赤マジックの部分が、手順 その一です。
【通り芯と柱】
- 通り芯 柱のない位置に×印
- 通り芯、書くの?書かないの?
通り芯 柱のない位置に×印
作図のスタートはまず、名前を書きますよね。
そして次に面積表を書くのが多いパターンかなと思います。
面積表を書き終えたら、通り芯を書きます。
(写真、赤のフリクション)
その後、柱の有り、無しを明確にするために不必要な箇所に、
予め×印で目印をつけて柱を書いていきます。(写真、赤い〇印)
この×印を付ける作業、私は結構重要だなと思っていて、これを
行うことで岡立ち柱にを防ぐことも出来ますし、不要なところの
柱を後から消すといった無駄な作業も減らすことが出来ます。
この段階で、勢い余って岡立ち柱をやってしまうと
今まで製図に、次ぎやしてきた時間が・・・・(やっちまったなぁ~)
ランク4まっしぐら。(作図スピードどころではない😢)
そして、やっぱり何と言ってもリズムよく柱が書けるのが最大の利点。
初っ端からももたつきたく無いですし、リズムよく書きたい。
早く書くためにはリズムが大切!流れが大切!
柱×印の作図はYouTubeで紹介しております!
建築バカ一代チャンネル
通り芯、書くの?書かないの?
通り芯を書く時って二つのパターンに分かれるかと思います。
「通り芯を書いて作図」するパターンと「通り心を書かない」で
作図するパターンとの二つに。
皆さんはどちらはですか???
チョット、作図スピードが気になるので・・・・
通り芯を書く場合と書かない場合のタイムを計ってみました。
結果は、「通り芯を書かない」方が約1分、時間を縮められる事が
分かりました。
一応、今回作図手順を見直す中で、3枚ほど「通り芯を書かない」
パターンでやってみたんですけど、結局のところ・・・
「やっぱり、私には通り芯を書かない作図法は合わない」
これが私なりに出した「答え」です。
通り芯が無いと、柱の位置を間違えそうになるんですよね。
そしてその分、書き進める上で慎重になり、思ったほど
作図スピードが上がらない。
柱を書き間違うというリスクはやっぱり大きいですよね。
本試験では何が起こるか、分かりませんから・・・
という事で、このパートをまとめます。
私はまず基本通りに「通り芯」を書きます。
柱の位置を間違わないために。
そして、柱の不要な位置×印をつけて明確にします。
柱を消すという無駄な作業を減らすために。
この段取りを踏んで柱をリズムよく書き進めます。
以上、速く書くためのポイントと手順 その一、通り芯と柱でした。
速く書くためのポイントと手順 その二 (寸法線、断面図通り芯など)
青色のマジックの部分が手順 その二です。
【寸法線、断面図通り芯など】
- 平面図の寸法線は、境界線がら何マス空けるかを決めておく
- 断面図は、通り芯と合わせて梁幅の捨て線も引いて置く
こちらが参考動画です。上記画像の図面とは違います。
(手順その一も含めて参考にしてください)
平面図の寸法線は、境界線がら何マス空けるかを決めておく
柱などが書き終わりましたら、次の工程として平面図(配置図)の
寸法線を引いていきます。
ここでのポイントは、まず道路境界線と隣地境界線から何マス空けて
寸法線を引くのかを予め決めておくことです。
先程のパートでもお伝えしましたが、大切なのは
やっぱりリズムなんですよね。リズム。
前半戦は特にこのリズムを意識していきたいんですよ。
何故かと言いますを、後半は、疲れや書き直しなど前半戦よりも
ペースが乱れる可能性があるからです。
だから前半は、とにかくペース良くリズムを感じながら
ガシガシと書き進めたい。
このリズムを守るために、寸法線の描く位置を予め決めておきます。
そしてもう一つ、平行定規と三角定規の動かし方にも拘っていきたいところです。
これは各工程で、定規を使用する場合の共通となりますが、縦の線と横の線を
まとめて描く、移動させる際はスピード感をもって移動させる。
こういったところに意識を持ちながら定規を扱っていきたいところです。
断面図は、通り芯と合わせて梁幅の捨て線も引いて置く
次に、断面図の通り芯そして、梁幅の捨て線を同時作業で引いていきます。
ポイントは、断面図の通り芯を書く時に
一緒の流れで梁幅の捨て線も引くというところです。
(上記写真右下、断面図を参照ください)
「断面図を描くための段取りをこの段階で
やっておく」、そういった感じです。
いろいろ描き方はあると思うんですけど・・・
私はこのようにして描いております。
この作業をこの段階で行っておくと、後々の断面図の
作業が非常に楽になるんですよね~
何が楽かって、スラブや梁底など横の線を一発でまとめて
引くことが出来る。
これが良いんですよ!!!
凄く、リズム良く線が引ける。
あ、また出てしまった「リズム」
断面図の躯体を描く時は、基本エスキス用紙は見ません。
そのための前段取りですね~
結構私はこの描き方を気にっております。
断面図を描くのが苦手、書くのが遅い、描き間違えをよくする、
このような場合は一度試してみては如何でしょうか?
こういう段取りが後半の作図時間短縮に生きてくるんですよね~
ボディブローのように (笑)
速く書くためのポイントと手順 その三 (壁の下描きと開口部等の印)
赤鉛筆で書いた部分が手順 その三です。
【壁の下描きと開口部等の印、チョンマーク】
ちょっと分かりにくいかもしれません。
- フリーハンドで薄く内壁の下描きをする(内壁を描くための段取り)
- 開口部にチョンマークを入れていく
参考動画です。上記画像の図面とは違います。
(少々違う手順かもしれません。ご了承ください。)
フリーハンドで薄く内壁の下描きとチョンマーク
手順、その三ではエスキス用紙を見ながら建物内の壁を
フリーハンドで薄く作図用紙に落とし込んでいきます。
1/400で作成したプランを1/200の作図用紙にトレースしていく感じです。
そして、次の流れとしてサッシや室の出入り口となる開口部に、
チョンマークを濃い線で入れて開口部を決めながら作図を進めていきます。
簡単に言うと平面図の躯体を書くための段取りですね。
ポイントは、開口部とサッシのチョンマークは後回しにして、
最初に内壁のラインをフリーハンドで書いていくことです。
実際にタイムを計って調べていませんが、多分この流れの方が
スピーディーだと思います。
こっちの方がリズム感がいいので・・・(出ました、リズム)
(すいません。動画は同時に書いているかもしれません・・・)
ただこのパートは意外と時間がかかるんですよね。
プランにもよりますが、大体10分から15分位・・・
10分かからなければ最高です。
「少し時間がかかっているなぁ」と感じるかも知れませんが、
ここは少し落ち着いて確実な作業を・・・・
間違うのが一番時間がかかりますから。
作図の練習は必要だけど、作図用紙の金額が高くて・・・
こんな場合、「SAKAEテクニカルペーパーグラフ用紙A2」がお薦めですよ!↓↓↓
速く書くためのポイントと手順 その四 (平面図の躯体)
ピンクのフリクションで書いた部分が手順 その四です。
【平面図の躯体】
- ガムシャラに書く
- 縦と横の線を分けてまとめて描く
こちらが参考動画です。上記画像の図面とは違います。
(少々手順が違うかもしれ知れません。ご了承ください。)
ガムシャラに描く、縦と横の線と分けてまとめて描く
ここまでの流れを一旦整理します。その一で、「平面図の通り芯、柱」を描きました。
その二では、「寸法線及び断面図の通り芯、梁補助線」、その三で「内壁のトレース等」を
行いました。今現在の作図の状況はこんな感じです。
そしてこれからは、四つ目の手順として平面図の躯体を描いていきます。
ここまでの作図タイムとして、大体どれくらいかなぁ~
速い時だと20分少々、遅い時だと28分位、もちろんプランにもよりますが、
こんな感でしょうかね~
ここからはもう、鼻息を荒くしながら(笑)平行定規とVANCOを
片手に脇目も降らず!ガムシャラに平面図の躯体を書いていきます。
ガムシャラに・・・・ このガムシャラが大事!
このタイミングで、講師だとか試験官に、話しかけられたり
何か質問されたら最悪です。
私は、かなり機嫌の悪い表情をすると思います m(__)m
製図の本試験で、受験票を確認する時など、試験官が話しかけてくる時
ありますが、「もう最悪」ですね。「集中してるから話しかけるな~」
もちろん、機嫌の悪い表情で対応。
(受験票見える場所に置いてるちゅーうの!)
すいません。鼻息が荒くなってしましました。
元に戻します。
作図の進め方として、1階から3階まで平面図を描いていく訳ですが、
私は最初に、「各階の外部の壁とサッシの線」を引いていき
その後に「各階の中の壁の線」という感じで進めていきます。
ここで大切になってくるのが、縦の線は縦の線、横の線は横の線
という感じに分けてまとめて描くという事です。
作図時間を短縮するための平面図でのポイントになりますね。
平行定規で横の線を描いたら、今度はバンコウを握りしめて
縦の線。こんな感じです。
ここでの作図タイムは一つの目安になります。
40分の前半を目指したいですね~
という私はどうなのか・・・・ 44分位が多いです・・・
でも大丈夫、後半少しづつ縮めれますから!
速く書くためのポイントと手順 その五 (階段、吹き抜け、断面線)
青いマジックで書いた所と同じく青マジックで丸く囲った部分が
手順 その五です。
【階段、吹き抜け、断面線】
- 階段や吹き抜けに関するものは、このタイミングで描く
- 後々、描き忘れそうなものはこの段階で描く
参考動画です。上記画像の図面とは違います。
(少々手順が違うかもしれ知れません。ご了承ください。)
階段や吹き抜けに関するものは、このタイミングで描く、後々描き忘れそうなものも
手順 その五、ここでは、階段と吹き抜け部分、最後に
断面図の切断位置を書いていきます。
階段の書き方についてはこちらのブログを参照ください
それと並行して、階段や吹き抜けに関わる防火区画のシャッターや
〇特等の文字、トップライト、PC梁等も同時に書いていきます。
(青マジックで丸く囲った部分)
冒頭で紹介した、三つのポイントの中で、
文字などは最後にまとめて描くとお伝えしたので、
ちょっと話が食い違うと思うかもしれませんが・・・
階段や吹き抜けに関する防火区画のシャッターや〇特、トップライト、
PC梁等の文言はここで描いて置かないと、忘れそうになるので
この時点で描きます。
描き忘れ防止対策です。
皆さんにも、ありませんか?!
よく描き忘れをするやつ!
私はそれを防ぐために、過去の経験から後々描き
忘れそうなものは、この段階で描くようにしています。
自分なりの書き忘れ防止のルールを作るみたいな感じ。
手順その五でのチョットしたポイントです。
「屋根」なんかも結構、アブナイいんですよね?!
私は意外とやっちゃんですよ~最後のチェックで気付くみたいな💦
なので、「屋根の文字」もこの段階で書くように決めています。
屋根の書き忘れ・・・・💦
ここまでの作図状況としては、各階の平面図の躯体も書き終わり、
階段や文字もちらほら描きあがってきたという感じです。
最後に「断面図の切断位置」を書いて次の手順に進みます。
速く書くためのポイントと手順 その六 (断面図躯体、配置図、延焼ライン等)
青のフリクション(断面図躯体)と緑のフリクション(配置図、延焼ライン等)で
書いている部分が手順その六となります。
【断面図、配置図、延焼ライン】
- 平行定規、VANCO(三角定規)等を使う作業は基本、ここで終わらせる。
- 作業の明確化
平行定規、VANCO(三角定規)等を使う作業は基本、ここで終わらせる。
この手順では断面図の躯体、配置図、延焼ライン等を書いていきます。
断面図の書き方はこちらのブログ内をご参照ください。
参考動画です。上記画像の図面とは違います。
(少々手順が違うかもしれ知れません。ご了承ください。)
(ヒゲ面もご了承ください。すいません。)
ここまで来ると、各図面も形になり大枠が描けている状態と
なるので「一つ目の山を越えたかな」ってな感じだと思います。
軽~く一息みたいな感じですかね~。
そして、この図面の大枠の描き上げとともに、今まで作図の
お供をしてくれた定規とはここで、お別れすることとなります。
基本的に、平行定規やVANCO等を使う作業はここで終了です。
一つの区切りですね。手順 その六は。
作業の明確化
ここで、冒頭でお伝えをしたポイントについて
触れておきたいと思います。
今、私たちには、2時間半の作図をもう少し短縮したい。
極力、2時間に近づけたい。できるだけ作図を速く描きたい。
こんな感じの悩みがあります。
それではこれを克服するためにはどうしたら良いのか?
2時間の作図を目指すためにはどのような改善方法があるのか?
私の出した答えは!
「作業の明確化」です。
作業の明確化。
多分、これがあやふやだと作図時間は短縮できないと思います。
これまでの作図手順(その一から六)の中で
各階の躯体や断面図、配置図等を描いてきました。
これは、皆さんとほとんど変わらない、当たり前と言えば
当たり前の流れかもしれません。
でもここには、私なりの「作業の明確化」があります。
具体的に申し上げると↓↓↓
- 作業の明確化➡ 最初に定規を使った作業を終わらせる
どういうことかと言いますと、作業の明確化、効率化をするために
まずは、前半戦で意識的に線を引く作業(定規を使く作業)を
まとめて優先して行い、終わらせてしまうという事です。
これに照準を絞って作図を進める。
ロックオン!
もちろん完璧なんかは求めていません。
描き忘れることもありますし、ここで描くと逆に邪魔になったり
後から描く方がリズム良く描ける線もあると思います。
そこは臨機応変に対応していきます。私の場合で言いますと、
「歩行経路」は、このタイミングで描かず、什器が描き終わってから
描きたいので、手順 その八で定規をもう一度使用し描いております。
大切なのは、意識です。
今は何の作業を行っているのか?!
この意識が大切だと思います。
作業の明確化、「最初に定規を使った作業を終わらせる」
これが冒頭でお伝えしました一つ目のポイント。
もし今、作図が「なかなか速く描けない」
「速く描くためにどこを改善したら良いのか分からない」
このような場合、一度「最初に定規を使った作業を終わらせる」という
意識でやってみてください。
定規を使う作業をまとめて行うってなかなか良い感じですよ。
「リズム」出てきますから!
そしてリズムが良くなると必然的に作図スピードが上がります。
また、作図のアルアルかも知れませんが、
- 枚数に比例して作図時間が短縮できない
- 作図の停滞期に突入
このような場合にも良い方法だと思います。
最初のころは、各枚数に応じて徐々に作図時間が
短縮されていくんですけど、ある程度枚数を描くと
頭打ちになることあるんですよね。
なんで「作業の明確化」が大切なのか?!最大の利点は?!
無駄な動きを無くすことが出来る!
これです!これなんですよね。
「作図を速くするため」「作図時間を短縮するため」に必要なことは!
ここまでの目標タイム、できれば1時間15分ぐらいまでに終わらせたいです。
速く書くためのポイントと手順 その七(什器)
紫色のフリクションで書いた部分が手順 その七です。
【什器】
参考動画です。上記画像の図面とは違います。
(少々手順が違うかもしれ知れません。ご了承ください。)
(ヒゲ面もご了承ください。すいません。)
- 什器にターゲットを絞って描く
什器にターゲットを絞って描く
手順 その六までは定規を使った作業をメインに進めてきましたが、
この手順 その七以降はフリーハンドの作図がメインとなります。
このパートでのポイントは、まず什器に特化して
描き進めていくことです。(什器に関係する文字も含みます)
逆に言うと、室名や面積の記載はここでは行いません。
右手にシャープペン、左手に課題文用紙、こんな感じのスタイルで
特記事項を読みながら、建物の中の什器を描いていき、その後
屋外施設等で求められている什器や植栽等を書き上げます。
室名も同時に書きたくなるところですが・・・・
ここでのターゲットは什器です。
これも先ほどの手順 その六でお伝えした「作業の明確化」です。
ここでの作業の明確化は何なのかと言いますと・・・
- 作業の明確化➡ フリーハンドで描く作業に特化。什器を描く
この作業の流れで、室名を同時に描き進めるのも、良いとは思いますが、
私は、どちらかに集中しないと、どちらかを描き忘れる恐れがあるので
まず始めに、めんどくさい什器にターゲットを絞って描くことにしました。
ここを描き終えるとかなり気持ちが楽になるんですよね。
「先が見えてきたなぁ~」
作図の二つ目の山を越えた感じです。
什器の練習にこちらのA3の方眼紙がお薦めです!↓↓↓
速く書くためのポイントと手順 その八(室名と面積、外部の寸法や文字)
手順 その八はオレンジ色のフリクションと黄色のフリクションの
二つに分けてマーキングしています。
①オレンジ色のフリクションでマークキングした部分。
【室名と面積】
②黄色のフリクションでマークキングした部分。
【外部の寸法や文字】
- 文字を描くことに特化
- まったり感を感じたら、一呼吸
文字を描くことに特化する
作図の最後の工程です。
まずは平面図!「歩行距離」や「重複距離」を描きます。
ここで、歩行経路を描いていくために定規が再び登場しますが、
これは、什器が描き終わらないと歩行経路が見えてこないため、
このタイミングで描くようにしています。
右手にシャープペン、左手には課題文を握りしめ、
そして、「室名」と「面積」を記入して、平面図の完了!
その後断面図に移り、課題文の「Ⅱ要求図書、断面図」を確認しながら
「室名、天井高さ、塔屋、屋上設備スペース等」を描き、「階高等」を
記入して断面図完了!
(道路斜線も求められていればここで書きます)
(断面図の寸法線は、手順 その六までの流れで描いてもOK)
最後に視線を「Ⅱ要求図書、各階の平面図、配置図の特記」に
目を移し、描き忘れが無いよう注意しながら「スパンの寸法」や
「配置図関係の文字」を記入をして、全ての作図が完了となります。
手順、その八は、最後の工程となるため少々定規の
登場がありますが、ここでの作図のポイントは文字を
描くことに特化して作業を進めるという事です。
- 作業の明確化➡ 文字を描くことに特化する
これが最後、三つ目の「作業の明確化」です。
手順その六や手順その七でも、その作業に関係する文字やここで
描いて置かないと忘れそうな文字等は、その流れの中で描いてきましたが、
それ以外については、ここでまとめて描き上げます。
室名や面積、配置図に完成する文言等、文字を描く作業は、
「最後の手順でまとめて行う」こんな意識です。
私は、作図時間の短縮を考える時に、この「まとめて行う」という
意識が非常に大切なんじゃないかなと思っております。
この手順ではこの作業をまとめて行うとか、ここまでの流れでは
この作業をまとめて行うみたいな感じで・・・
ここでする作業は何? ターゲットは? ➡ 文字を描くこと。
こんな感じで「まとめて行う」をみつけると良いかもしれません。
作図時間を短縮するために無駄な動きを省く!
そのために「まとめて行う」そして「作業の明確化」
これが大切なんだと感じます。
まったり感を感じたら、一呼吸
先程の手順 その七から、この手順 その八の流れは、
フリーハンドで長時間に渡り什器や文字等を描いていくので、
シャープを持つ手に力が入り、かなり疲労が溜まります。
しかも、定規を使った作業とは違い動きが単調な分、リズム感が無く
まったりとした独特の感じがします。
こんな時は、一呼吸!
一旦シャープを離し、その手をブラブラして見たり、首を
グルグル回してみたり・・・・
時計を見て残り時間を確認してみたり・・・・
もう先は見えてますし、疲労を抱えたまま描き進めても
効率は良くないですから。
ボクサーもラウンドごとに1分間のインターバールがありますし
マラソンランナーも水分補給しながら走ります。
私たち、一級建築士受験生も一呼吸が大切。
特に作図の後半戦は!
これも作図を速く描くためのポイントかも知れませんよね。
(小さなポイント)
そして、目指す作図タイムは!
2時間15分位! これくらいでいけると最高ですね~!
今回使用している作図用紙はこちらの記事で紹介しております。
低価格な方眼紙で、ガシガシ作図練習したい方にお薦めです。
実際どうなのか?!タイムアタックをやってみた
これまでご紹介してきた「作図手順」や「作業の明確化」を
行う事で、作図時間が短縮するのか?本試験を有利に戦えそうか?
実際に練習課題で試してみました。
詳細は省きますが、練習課題、3課題のタイムアタックを
行った結果はこんな感じです。
【A課題の作図タイム 2時間21分】
【B課題の作図タイム 2時間19分】
【C課題の作図タイム 2時間13分】
まず、A課題のタイムについてですが、私の今までの作図時間が
概ね2時間半でしたので、手順や作業の明確化を行うことで
少しタイムを縮めることが出来たのかなというのが実感です。
一概には言えないかもですが、少なくともマイナス要因は
無いと思います。
A課題とC課題とでは、各手順の要領や流れなどが手に馴染んで
きたこともあり、約8分作図時間を短縮することが出来ました。
各手順で測ったタイムを見比べ、どこの手順で時間の差が出来たのか?
調べてみると、意外や意外・・・・
後半の手順で時間が短縮されていることが判明。
後半のリズム感の無い、まったり感の中で・・・
タイムが縮まっていた!(B課題も)
今回、新し作図手順で全体的な感想としては、作図中も
それほど違和感を感じることなく進めれましたし、作図時間を
縮めることも出来ましたので大変満足しております。
目的である「作図を2時間に近づける」はひとまず達成です!
まとめ
今回は作図時間、2時間半から2時間に近づけるた、めの
ポイント3つとその手順を8つに分けて紹介させて頂きました。
大切になってくるのが作業をまとめる事、そして作業を明確にする事。
これを行うことで無駄な動きを省くことが出来ます。
そしてこれを行うことで何が得られるのか?!
余裕です!
余裕。心の余裕!
今回の目的は、作図時間を2時間に近づけるという内容で
記事を描き進めました。でも本当の目的はそこではありません。
余裕です。 m(__)m
目指せ一級建築士!
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