昨年(R2)までのエスキスは、課題文の条件をまとめる作業として
必要な情報をすべてエスキス用紙に書き出し、その書き出した条件を見ながら
プランを進めるというやり方で行っていました。
このエスキス手法で良いところは、必要な課題文条件を決まった手順通りにすべてエスキス用紙に書き出すので
いちいち課題文に戻り必要な条件を探すという作業が基本無くなり、いつも決まったエスキス用紙の位置に
必要な条件が書き出されそこを見ながらプランニングができるというところです。
その反面、私が思う欠点としては、やはりエスキス用紙に書き出すという作業があるのでエスキスの時間がかかるという点です。
そしてもう一つが、私の経験談として、エスキス用紙に条件を書き出すことは書き出すのですが、結構焦って書き出した字が汚かったり機能図が役割を果たしていなかったり、条件の再確認するために課題文を見直すということが結構ありました。
あくまで私の場合です・・・↑
そんなようなことを踏まえて、今年からのエスキスは基本、プラン以外は課題文にまとめるという方法をとっています。
今まで各条件をエスキス用紙に書き出していたので、このような方法をとることに抵抗がありましたが
結構やってみるといい感じの手応えです。 (こちらもどうぞ)
この方法を始める前の不安として、「課題文に条件を書き出したら、まとめた条件が見にくくならないだろうか?」
「機能図のように書き出して、まとめていないので動線が分かりにくくならないだろうか?」
そんなような不安がありましたが、条件を整理する際に自分なりの決まり事を作り特記事項などの課題文を
分かりやすくするために図で表したり、建蔽率や、設備計画などの諸条件の書く場所を決めたりしながら
エスキスを繰り返し行うことでこのような不安もクリアーすることができました。
そんなことで今回は、今私が行っているエスキスで、課題文に条件を整理する
方法を紹介いたします。
課題文に条件をまとめる方法
ちょっとWordで要求室の一部を作ってみました。
要求室の条件整理をピックアップ
- 一番上の左側の絵は、エントランスホールの西側、北側に出入り口を設けた場合に
敷地内の避難上必要な通路を設けることを絵で表しています。 - 創作ホールは、【×】は無柱空間を表しています。
天井高さ指定の場合は室名の中に線を引いて天井高さを表しています。 - アトリエは、屋上庭園と一体的に使用を表しています。【庭】は屋上庭園のことを示しています。
- キッツルームは2分割でそれぞれ40㎡必要を表しています。
- エントランスホールのマークは吹き抜けのマークです。三層吹き抜けの場合は横に1F~3Fと書いてます。
- 事務室広さは適宜なので30㎡と面積読みした面積を室名の横に書いています。
- 一時保管庫とトラックヤードは矢印で結ぶととで動線配慮を表しています。
※動画はこちらから↓↓
課題文に条件をまとめる利点とは
エスキス時間が短縮できる
エスキス用紙に諸条件を書き出す場合どうしても書き出す作業として時間がかかります。
例えば機能図を描く場合要求室を書き出すという作業がありますが、課題文に条件整理をする場合は
そのまま書き込むのでこの部分だけでもエスキスの時間短縮が図れます。
課題文を見ながらプランニングができる
初めにも書きましたが、エスキス用紙に条件を書き出しても課題文に戻って確認し直すということが
結構あると思います。
面積オーバーやプランがまとまらないときなど「あれ」ってな感じで課題文を再確認することもあると思います。
最初から課題文にまとめているとエスキス用紙を確認し課題文を確認ということがなくなり
課題文を見ながらプランニングという感じでエスキスを進められます。
他にも、エスキス終了時や作図終了時などのチェックも基本課題文を見ればよいので結構楽です。
要求室の特記事項で「2室計画」するとか、「2室に分割して」という条件がありますが
私、結構この条件を忘れることが多くてプランが終わってチェックの際に気付くことが多かったのですが
この方法でエスキスを行うとそのような部分も改善されました。
まとめ
私自身の今までのエスキスはエスキス用紙に書き出しを行っても焦って字が汚くなったりして
せっかく書き出したのに読みにくく課題文に戻ることがあり、書き出すことの良さが反映されていなかったように思います。
エスキスはやっぱり目的を見失わないことですよね。
そのことから私自身はこのようなエスキス方法となりました。
課題文にまとめる。結構シックリ来ています!
目指せ一級建築士!
コメント
[…] 一級建築士製図試験でエスキスが苦手という方は多いと思いますが (非基準階系の内容ですがこちらもどうぞ) 私もそのうちの一人なんですけど・・・ […]